生きてる事が功名か

   イルカウォッチング が盛んな天草市五和町までは、熊本市からならばR3で南下した後、宇土の交差点から 西方向のR57に進路を取ればいいみたいです。 海岸線を直走ればいいので迷う必要はありませんが、 天草諸島でも地理的には下島にあたり、熊本市中心街から 車で行くと(私の場合はチンタラ運転でしたので)3時間近く掛かりました。



R57 R57



   二江漁港でイルカウォッチングを興行している会社は、複数ある ようですが価格的には大差は無いようです。個人乗船の場合は最大乗船定員12〜13名ほどの 小型船で行くようです。



イルカマリンワールド 案内図



   本日の乗船は、元気な女の子2人組、年配のご夫婦、と私、船頭さんの 計6人でした。野生のイルカが沖合いに300頭あまり生息して いて、船の走行に併せて泳いだりジャンプしたりします。全くの餌付け無しということ ですので、これにはビックリです。やっぱりイルカは頭の良い動物なのだ、と感心 してしまいました。



イルカマリンワールド 出発!



   出発後、10分もするとイルカが船に近付いてくるのが判りました。 思わずカメラを構えるのですが、これがまた素走っこくて、併走といえど船の右に左にと 現れては消えるの繰り返しで被写体が定まり難いので苦労しました。 個人的にはムービーカメラ型の記憶装置での撮影をお勧めします。



イルカウォッチング イルカウォッチング



   乗船時間は約1時間程度です。可愛いくて元気なイルカ達と夢のような 時間です!



イルカウォッチング イルカウォッチング


天草イルカウォッチング   Dolphin watching in AMAKUSA



   体長は2,5mくらいのミナミハンドウイルカです。 時々大ジャンプのサービスをしてくれたりします。



イルカウォッチング



   この日はかなり波が高く、船自体も小さいので相当に船酔いしてしまい ました。船酔い対策としてのお薬や、エチケット袋なども 用意はしておいた方がいいかもしれません。元気一杯の女の子2人組が 終始はしゃぎまわる船内を見ながら、 船頭さんはいいます。


『みなさん強いですねぇ、これだけ波が荒れていると
半分くらいのお客さんは‘おみやげ’を持って帰るんですよ』





クルーズ船 クルーズ船



   団体で予約すると、比較的大型のクルーズ船になるようです。


天草五橋



天草五橋 天草五橋



   帰りの天草五橋での夕日がとても綺麗でした。「中の橋」の架橋端付近 に休憩所があり、海岸線に降りることができます。



中の橋 中の橋



   遠望すれば上下から、 空色と海色の濃青色が広がっていて、その真ん中に、 水平線に沈む夕日が橙色の反射光で鮮やかな一本線を引いていました。


    カモメのつがいが翔び、小さな漁船が水面のキャンパスに二本の航路線を描きます。 それ以外の、およそ動いている要素は存在していなく、強烈な色彩が 網膜のビジョンに焼きつき、胸が締め付けられるような昂りを感じました。



中の橋 中の橋


天草五橋  AMAKUSA FIVE BRIDGE



   入り江には観光客の姿も無く、この時間だけは私だけのプライベートビーチ のようです。漣だけがサラサラと音を立て、凪ぎが心を 洗ってくれます。腰を下ろし小石を手に取ってみれば、


「はうあっ!!」


   周囲の海岸線を占めていた、手の平に乗りそうな白い小石群だと 認識していたそれらは、実は 1つ1つが貝殻による堆積物だったのです。もう何も言えずに 暫く夕日が完全に落ちるまで、そこに佇んでいました。



中の橋 貝殻



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